工学部推奨スペックのノートパソコンではCADソフトが快適に使えません!どうにかなりませんか?
結論から言ってしまうと、ノートパソコンではCADソフトを「快適に」使うことは出来ません。
いくつか理由を挙げると…
- 画面が小さい(狭い)
これが最大の問題と言っていいのではないでしょうか。パソコンの画面上で拡大・縮小が自由に出来るとはいえ、これを何度も繰り返さなければならないとなると、非効率でストレス以外の何者でもありません。 - CPUおよびGPU性能が低い
ノートパソコンの推奨スペックとして提示しているのは、CADソフトの基本操作および基本的な図面作成を習得するために最低限必要と判断したスペックです。決して低いスペックではないのですが、卒業研究等で大規模な3Dの図面を作成するケースでは、性能不足を感じることがあると思います。 - 搭載メモリが少ない
ノートパソコンのメモリ搭載量が8GBだと、昨今のWindowsOS自体が巨大化していることもあって、CADソフトを使用した場合にはメモリ不足気味になることが考えられます。
CADソフトも年々進化しており、パソコン側に要求される性能もどんどん上がってきています。
では、少しでも快適にノートパソコンでCADソフトを使うには、どんな工夫があるのかを以下に挙げます。
- 画面が小さい(狭い)と感じたならば、ディスプレイを増設してみる方法があります。自宅にデスクトップパソコンの大きめのモニタや大画面のテレビがあれば、ノートパソコンと接続して「拡張ディスプレイ」で2画面用意すれば、CADソフトの使い勝手が少し良くなるかもしれません。
- CADソフト以外に動作している、今必要では無いソフトウェアを終了させて、ノートパソコンのリソース(CPUおよびGPU性能、メモリの容量など)をCADソフトに集中させます。パソコンを立ち上げた際に、同時に起動するようなソフトウェア(OneDriveやTeamsやDiscord、LINEなど)が有れば、これらも全て終了させます。インターネットブラウザで資料等を見ながらCADソフトを使うのであれば、ブラウザのタブは最低限必要な数だけにしておきます(10も20もタブを開いておかない)。
- 自身が保有するノートパソコンがHDD搭載モデルのノートパソコンでメモリの搭載量が少ないと、極端に動作が遅くなる場合があります。メモリの増設や換装が可能なら、メモリ搭載量を増やすことは有効です。さらにHDDからSSDへ換装すれば、効果が期待できます。
上記Cは機材購入と作業工賃(専門業者に依頼した場合)の費用がかかります。まずは、AやBを試してみてはいかがでしょう?